偽ブランド屋は今日も大流行り!/ 横行するネットオークション詐欺

ネットオークション詐欺,偽ブランド,偽物

  書  名   : 偽ブランド屋は今日も大流行り!

  サブタイトル: 横行するネットオークション詐欺

           楽天さん、Yahoo!さん、これでいいんですか?

  カテゴリー : 詐欺/犯罪/実用/暮らし

  著   者  : リボンリボンとその仲間たち(著)

           両国の隠居とブログ仲間(編)

  定   価  : 980円(本体933円+消費税)

  発 行 元 : JPS出版局

  発 売 元 : 太陽出版

  造   本  : 四六判/並製(ソフトカバー)、本文208ページ

  ISBN4-88469-414-7

  ISBN978-4-88469-414-2

 


内容紹介

アッ、危ないっ! あなたが狙われている!

インターネット詐欺も振り込め詐欺も、自分はダマされないと思っている人が一番引っかかる。

ネットオークション詐欺の手口と蔓延する偽ブランド品の実態。わずか8800円の偽ブランド品を掴まされた一人の平凡な主婦の怒りが、ハイテク警察を動かした。

 

居直る偽ブランド品業者と闘う女性たち

被害者は限りなく広がっている。その多くが泣き寝入りする中、一つのホームページに集まった女性たちが闘いを始めた。次々と被害者を出しながら、楽天やYahoo!などのオークションサイトは有効な手立てを講じることなく、テナント料や手数料を得ることに汲々としている。社会問題と化したショッピングサイトやフリマオークションの暗部に迫る。

目 次

第1章  インターネットショッピングに夢中

第2章  初めてのブランドオークション

第3章  悪夢のはじまり

第4章  見て見ぬふりのオークションサイト

第5章  もっと情報交換できる場が必要だ

第6章  仲間たちが集まってきた

第7章  ハイテク警察って何?

第8章  エスカレートする脅迫

第9章  掲示板荒らしと仲間たち

第10章  へこんだときもあったっけ

第11章  これって、とてつもない事件だったんだ

第12章  大切な忘れ物

第13章  私を支えてくれるブログ仲間たち

イントロダクション(「プロローグ」全文)

 『えっ!? 何これ!? うそ!?

 届いたばかりの宅配便の包みを開くなり、私は慌てて袋を閉ざしてしまいました。見てはいけないものでも見てしまったように。

 

 『誰かに見られているんじゃ……

 無意識のうちに辺りを見渡した私は、誰もいないのを確かめてから、もう一度ゆっくりと包みを開いてみました。

 

 『もしかしたら、見間違い?

 そう思ったけど、やはり中身は同じです。そこに入っていたものは、イメージしていたものとはまったく違う。お粗末な、本当にチンケな、安っぽい、薄汚い……。

あぁ……、なんて表現すればいいんでしょう。とにかく今まで見たこともないような、最低

 

 最悪なブランド品。そう、間違いなくニセモノ!

生まれて初めて、インターネットオークションでブランド品を落札したのです。ブランド品を買うのは海外旅行に行ったときだけ、自分へのお土産にと決めていたけど、遊び心でついつい入札! しかも、オークションは白熱する戦いになって……。

 

 その余韻に浸りながら、素敵な物が届くと信じて、今か今かと到着を待っていたのに、そのティファニーがニセモノだなんて……。

 

推薦の言葉

警察動かした「主婦パワー」 (佐々木明(ジャーナリスト、元朝日新聞記者)

 

 なんとも少女趣味的な名前のホームページ「リボンリボンの情報交換広場」と出会ったのは、'02年8月だった。新聞記者時代の取材をもとに出版した『類似ヴィトン ―巨大偽ブランド市場を追う(小学館)』をたまたま「リボンリボンの情報交換広場」の仲間が読んでくれていて、3ヶ月前に立ち上げたというホームページの感想を求められたのがきっかけだった。

 以来、偽ブランドの被害者をなくすため「共闘」した。中心的な役割を果たしている人たちとは話し合いの席で顔を合わせている。

信じられなかったのは、わずか8ヶ月後に17万件を突破したアクセス数だった。今や偽ブランドは店頭販売を通り越して、ネットの中に潜り込み、犯罪の温床として最悪事態であることに気付かされたのだった。

 「リボンリボンの情報交換広場」と名付けられたホームページは、自ら偽ブランドの被害者である大阪在住の主婦パワーが立ち上げたのだった。仕事を持ち、子育てに追われながらの熱意に頭が下がった。

 

 ネット販売の被害者は全国に及び、主婦や若い女性が夫や家族に内緒で買っただけにショックは大きく、悩んでいた。

 ホームページでは偽ブランドの情報を伝えたり、真贋鑑定のポイントなどを丁寧に発信した。ヤフー、楽天に対しては、悪質業者の商品の削除を要請、関係機関には取締りの強化を訴えた。

 '03年10月、ネット販売で巨額な利益をあげていた徳島市内の会社社長ら3人が商標権の侵害などの疑いで逮捕された。リボンリボンの詳細な被害事例や販売の手口が決め手となり、徳島県警の1年にわたる執念の捜査が実を結んだ。

 この社長は息子や従業員と結託し、グッチ、ブラダ、フェンディのポーチや財布、ベルトなどの偽ブランドをネットオークションで販売し、11万点、約10億円を売り上げていた。

 3万人の被害者は北海道から沖縄に及び、一部の品は徳島、香川、広島県内のパチンコ店に流していた。彼らの利益は2億円を超えていたのである。偽ブランドのネット販売としては過去最大の事件だった。

 

 ネットオークションは誰でも不用品や新品、中古品を、店を構えることなく自由に売買できる利点がある。しかし、売り手が顔を見せず、身分を明かすことなく簡単に商売できることから「悪の巣窟」そのままに犯罪の盲点になっている。

 買う側にとって不都合となる商品に触れず、見られないことをわきまえる必要がある。

買う側にも問題がある。異常とも言えるブランド志向や商品に対する無知もある。ニセモノと知った上で遊び感覚で買う消費者がいるかぎり偽ブランドはなくならないのだ。

 ヤフーの場合、24時間、担当者が画面を監視し、不適切な商品はそのつど排除しているという。しかし、排除された業者は次々と名義やIDを変え、販売を続けている。

いまだに商品の説明に「税関証明書付き」「直営店の商品ではありません」「ノークレーム、ノーリターン(抗議と返品不可能)」など、明らかにニセモノとわかる説明の商品があるのだ。

 最大手のヤフーの場合、3千万人を超すユーザーを持ち、ネットオークションだけで数十億円の売上げを記録している。有名ブランドはネット販売に欠かせない目玉商品となっている。

 偽ブランドについて担当者は「トラブルはあくまで当事者相互の問題。うちは場所を提供しているにすぎない」と言い逃れをしている。警察の取締りもネット犯罪に関しては捜査が面倒なこともあって進まない。ネット犯罪に関する法規制も遅れている。

 国はネットプロバイダーを厳しく指導し、被害情報をつぶさに開示すると同時に、取締りを強化し、被害者に対しては補償の枠を拡大するなど、救済を急ぐべきだろう。

消費者保護団体の活動を上回るリボンリボンの奮闘振りは同時に、国の無策振りを証明しているのである。

 

 

妻(リボンリボン)へ

 

 「妻が職場で倒れて救急車で運ばれた!」

 早いもので、あれからもう3年にもなります。もともと心臓が悪かったものを、いよいよ生き甲斐でもあった職場さえも離れざるをえなくなってしまいました。ストレッチャーの上のすっかり痩せ細ったあなたの身体を見て『大丈夫かなぁ?』とボンヤリ考えていたのを昨日のように覚えています。

 

 「さぞや落ち込むんだろうなぁ」と思いきゃ、神妙だったのは病院の中だけ? 家に帰ってくるとパソコンを相手に、ゴソゴソ始めたのもちょうどこの頃からでした。

そのうち見慣れない小包が届いたり、自分の持っているカバンや宝石などを宅急便で送ったり……。

 それに『落札』や『入札』という言葉も、この頃だったかなぁ? 娘たちからも「また買ったの」と、あきれられていました。

しばらくすると、『ブランド』や『ネットでティファニー』『ルビーさん』『サクラ入札』や『チハニ貿易』、何やら聞き慣れない言葉をしばしば耳にするようになりました。

 最初はいったい何を言っているのか、さっぱり理解できなかったんですが、そうしているうちに、今度は「アラシ(?)にあって、大変!」と言っているかと思えば、「主人の働いている場所は○○○○」「あなたには、子供もいるでしょ!」などというカキコミがあって……。

 このあたりから、ちょくちょくケンカになることも増えてきて、「偽物だと分かっていて購入している人もあるんやから、あんたがとやかく言うことないやん!」「息子たちに何かあったら……」「自分から進んで、身体によくないことしなくても……」と、落ち込んでいるあなたに追い打ちをかけたこともありました。

 あなた自身も「ひょっとしたら、何か脅しのようなことがあるかもしれない」と感じていたんでしょうか? ある夜なんかは、酔って帰った私が玄関を入ると、娘と二人で竹刀を持って構えていたことがありましたね。ホンマに危ないとこやった。

 

 それでも天性の正義感? で「悪いものは、悪い」「間違っているものは、間違っている」と、気分転換をはかりながら、根気強く現在に至っています。

 それが実ったのか、「一緒に考えてくれる刑事さんが、四国から今度ウチへ来てくれはる」と声を弾ませたり、「東京で『ルビーさん(?)』や『ミンさん(?)』たちと会えるのが楽しみ!」などと、私もヘンテコで奇妙な世界へ知らず知らずのうちに引きずり込まれていました。

 挙句の果てには『裁判』なるものにも足を突っ込み、この先どうなっていくのか「ホンマ楽しみ」で仕方がありません。さらに今回は『本を出す』ことに! 次から次へと他人をあきさせない人です。

 最後に、私がいつも感じていることですが、「今は、たまたまうまく行っているだけで、これがいつまでも続くとは限りませんよ」ということ。でも、それ以上にすばらしいことがあることも教わりました。この『ネットという世界』でいろんな仲間たちと出会えたことです。

 この出会いのすばらしさ。ちょっとジェラシーさえ感じながら、これからも家族として応援していきたいと思っています。

 

推薦の言葉(高石左京)

 『ご隠居さんの日記を拝見しました。出したい本があります。共同出版を持ちかけられたのですが、○○万円というお話です。到底、そんなにお金は出せません。ご隠居さんの本のように、出来るだけ安い経費で作りたいのですが……』

 ある日、このようなメールが飛び込みました。送り主はリボンリボンさんとなっていました。

 

 ともかく原稿を見せてくださいと、メール添付で原稿を送ってもらいました。ブランド品はもとより、ネットショッピングやオークションにも丸っきり興味のない私です。その私が一気に読み切るだけの興味深い内容の原稿でした。

 インターネットの裏側で繰り広げられる偽ブランド品業者の暗躍。そのことに半ば目をつむって出店料や手数料を稼ぐオークションサイト。一人の平凡な主婦が、おかしいことをおかしいと書いただけで攻撃を受けるインターネットの世界。これは本にしなければ出版屋として悔いが残る。

 しかしそれにしても、一冊の本にするには原稿の分量が足りないし、みんなに読んでもらうための工夫も必要だ。

 

 ネット仲間に呼びかけて、多くの人たちからのコメントも掲載させて頂き、さらには偶然インターネットで知り合ったイラストレーター「似顔絵屋ofude」さんに、素晴らしいイラストを描いてもらって仕上げたのがこの本です。

 ブランド品に興味のない人も、ネットオークションやネットショッピングに興味のない人にも、華々しく成長を続けるインターネットの世界の陰の部分を垣間見て頂きたいと願っています。

レビュー

主婦の冒険記, 2005/5/31  By りりしはおり (岡山市)

(アマゾンより引用)

 この本はある主婦の冒険の記録である。ネットオークションという筆者にとって道の世界に足をつっこみ、偽ブランドをつかんでしまう。そこから筆者の冒険が始まる。ホームページを通じて仲間が集まる。冒険だからひどい妨害も入る。「ママ、やめて!殺されたらどうするん?」と息子さんに言われる。

 ネットオークション詐欺の実態、その巨悪ぶりを明らかにしてくれる本であり、それはもちろん非常におもしろいが、一人の主婦が仲間をつくって闘っていくという視点で見てもおもしろい。

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