俺、マジダメかもしれない… / 「急性リンパ性白血病」で逝った最愛の息子へ

俺、マジダメかもしれない… 「急性リンパ性白血病」で逝った最愛の息子へ

急性リンパ性,白血病,癌,闘病

 書    名: 俺、マジダメかもしれない…

 サブタイトル: 「急性リンパ性白血病」で逝った最愛の息子へ

 カテゴリー : 闘病/介護

 著    者 : 高野由美子(たかの ゆみこ)

 定    価 : 1,260円(本体1200円+消費税)

 発 行 元 : JPS出版局

 発 売 元 : 太陽出版

 本の大きさ : 四六判

 製    本 : 並製(ソフトカバー)

 ページ数  : 232頁

 ISBN978-4-88469-565-1

 


内容紹介

トッシーはずっと、最高の仲間だよ!

大好きなバスケにバンド、愛車のモンキー、そして愛する家族と友だちを残して、18歳で旅立った敏行。精いっぱい生きた証を母が綴った愛の記録です。

 

「敏行、今かなり厳しい状態です。お願いです。メールして励ましてやってください」

母からの切実なメールに、友人たちからの着信は止まらなかった。

「トシ、ガンバ、負けんなよ」

「とっすいー、みんながついてるよ」

「元気になって、また騒ごうぜ! 待ってる」

「とっしぃは乗り越えられる! 祈ってるっけ!」

「としは、ひとりじゃないよ。ウチらがいるよ」

 

敏行は一人ぼっちじゃない みんなの心の中に生き続けるよ

これだけ愛されて、一生分の友だちを作って、一生分の辛さを味わって、敏行は人生をすばやく駆け抜けていったのだと思います。

目 次

俺、マジダメかもしれない… / 「急性リンパ性白血病」で逝った最愛の息子へ

第1章 最愛の息子 敏行の生い立ち

第2章 ガンからの挑戦状 「嘘でしょう?」

第3章 そして病との闘い

第4章 再発、そして過酷な治療の始まり

第5章 敏行との別れ 私の腕の中で星に変わった日

第6章 敏行が結んでくれた縁

著者(高野由美子)の横顔(著者略歴)

新潟県出身、新潟県在住。この本の執筆をきっかけに講演会など看護に関する活動に取り組んでいます。

イントロダクション(「はじめに」全文)

 「敏行、今かなり厳しい状態です。お願いがあります。トムくんからできるだけたくさんの仲間に頼んで、メールして励ましてやってほしいと言ってもらえませんか? ぜひ、お願いします。今は敏行の生命力がすべてです。生命力に賭けるしかありません。お願いします」

 敏行が亡くなる前の日だった。朝、主治医の石黒先生に再発したと言われ、ドナーの骨髄に頑張ってもらうしか治療法がないと宣告された時、とにかく敏行の生命力、気力、奇跡を信じるしか道はなかった。母親として何もしてやることができなかった。ただ、そばにいて、励まし勇気づけることだけ……。私にできるのは敏行の仲間から、たくさんの頑張れメールを送ってもらうこと。それぐらいしかやってあげられなかった。敏行の持っている生命力、免疫力が高められれば……そう思った。

 敏行の保育園、小・中学校、高校、行くはずだった専門学校。そこにはずーっと一緒だった仲間の西村都武(とむ)くんがいた。トムくんの母親のひろみさんとも保育園からの付き合い。私はどうしようもない辛い時、話を聞いてもらいたい時、ひろみさんによくメールや電話をした。敏行のことでトムくんにお願いがある時にもひろみさんに頼んでいた。本を書くことの後押しをしてくれたのもひろみさんのお母様だ。西村家には本当にお世話になった。

 10ヵ月の壮絶な闘病生活、過酷だった治療、敏行の最後の日を絶対忘れないように。毎日毎日必死になって思い出していた。毎日、毎日、……。

 「あの時すごく辛かったんだよね。分かってあげられなくてごめんね。何のためにずっとそばに付いていたんだろうね。何の役にも立たないお母さんだったね。ごめんね」

 なぜ、あの時こうしてあげなかったのか、なぜ、もっと優しくしてあげることができなかったのか、なぜもっと……思い出すとだんだん後悔が積み重なってきた。毎日必死に思い出そうとしなくて済む方法はないだろうか? そして思いついたのは、文章として残すということだった。

 「文字にして残せばいい! 敏行のすべて、私の思っていることのすべてを書いて閉じ込めてしまえばいい! そうだ、本を書こう!」

これでもう、わざわざ思い出そうとしなくて済む。本を開けば、その時のことが鮮明に蘇る。それでいいと思った。

 だが、私に文章が書けるだろうか? 長文を書いたことのない私が、言いたいことが伝わる文章を書けるのだろうか? 大それた挑戦だけど、敏行の中身の濃い、人の何倍にも凝縮された18年をどうにかして形に残したかった。18年間、一生懸命生きた証を。

 私自身、敏行の死のすべてを書き留めない限り、私の中では何も終わらないと思った。私が毎日書いていた日記は、敏行が元気になったら「お母さんの気持ちはこうだったんだよ」って見せてあげるために書いていたもの。こんな形で本となり、残すことになるとは思いもしなかった。

 敏行、白血病を克服した喜びを分かち合いながら、この日記を2人で見たかったね……。

著者(高野由美子)から読者の皆さんへ

 敏行を失ってから普通に生活していることが、どんなに幸せなことなのかを知りました。

 生きたくても生きられない人もいたことを知ってもらいたい。生きていることが辛いと思うことがあるかもしれないが、生きていれば何でもできる! 

 死ぬ気になれば何でもできることを若者たちに伝えたいです。自分ひとりでは生きてはいけません。みんなに支えられて生きていけるんです。自ら命を落とす人を見て敏行は言っていました。「拾いに行きたいくらいもったいない…」って。

 命は尊いものだと言うことを分かっていただけたら嬉しいです。

推薦の言葉(高石左京)

急性リンパ性,白血病,癌,闘病

 ある夜、突然届いた一通のメール、「(前文省略)無理を言っていることは重々分かっています。皆さんからの対応で大変お疲れなのも分かっています。でも、知っていてお願いします。見捨てないでください。宜しくお願いします。お返事待っています」。このメールと、その数日前に会った元新風社社員だった方の目からこぼれ出た涙が私を突き動かしました。

 

 その後、本が出来るまでのことは、まさに奇跡の連続でした。協力を申し出てくれた元新風社の社員の人たち、新風社の外部スタッフだったデザイナーやDTPオペレーターさんたち、さらには新風社の取引先だった印刷所の人たち、そして多くのネット仲間たちが駆けつけました。

 

 一人の青年の死が、逆に家族や友人たちを励まし、さらに彼の生きざまを紹介するこの本の誕生までの秘話が、多くの人たちの感動を呼びました。

本が出来るまでの経緯

 

 今、著者の高野由美子さんと御主人は、精力的に骨髄バンクなどの活動に取り組み、広範囲なボランティア活動に専念しています。ぜひこの本を読んでみてください。新潟のひなびた小さな町に住む平凡な家族に起きた出来事が、あなたの心を揺り動かし、きっと温めてくれるでしょう。人間って捨てたもんじゃないよね、と。


レビュー

実話にこんな悲しい話があったなんて…, 2008/11/27

(アマゾンより引用)

 新潟に住む、ごくフツーの、クラスの人気者のようなタイプの高校3年生の男の子が

突然、白血病になってしまいます。

 

 この本は、その彼トッシーくんのことが、

愛情いっぱいのお母さんの視点で綴られています。

 

 偶然にも、トッシーくんと同じ出身地で同じ高校の卒業生で同じ担任の先生だった私は、「セカチュー」「恋空」のような悲しい話が現実に身近な場所で起きてた事に、大変な衝撃を受けて号泣でした。映画やドラマはキレイ過ぎます。青春時代は誰にでもあると思うけど、その真っ盛りの中で大病と闘って沢山の仲間との絆を深めて恋をしたり失恋したり、トッシーくんは普通の人よりも濃い人生を生き抜いた。偉かったね。

 

 命を軽視している「自分は孤独だ」とか言うイマドキの若い人は、特に読むべきだと思う。

人間関係は自分で作るものだってことがトッシーくんを通じてわかると思うし、

トッシーくんのお母さんからは、母の愛情を思い出させてくれるでしょう。

 

自分と家族の平凡だけど健康な生活のありがたみを、わからせてくれる強い本。, 2008/4/22

(アマゾンより引用)

 白血病でなくなった、高野君の闘病記を母親である筆者がまとめた本。 読み終わると、命の大切さと共に、自分の子どもや家族と一緒に平凡だけど健康な日常生活を送ることができている幸せを強く感じた。

抗がん剤から、骨髄移植への闘病記は、リアルで読んでいて怖いほどだった。 

 高野君のご冥福を祈ると共に、一人でも多くの人が白血病から生還してくれるような治療法や、システムが確立されるといいのにと、考えた。

1時間程度で読みきれるので、ぜひ一度手にとってもらいたい本です。

 

人のつながりの大切さを教えてくれる本, 2008/3/23

(アマゾンより引用)

 なんの変哲もなく、元気に暮らしていた高校3年生の青年が、ある日突然白血病に罹患していることがわかり、その日からお母さんが、息子さんの回復した日のために書き綴った日記を中心に、まとめられた本です。

 基本的には闘病の記録であり、白血病にかかってしまったトッシー君(高野敏行くん)の、その日からの生き急ぐ様や必死の闘病の様子が、お母さんの目を通して、もどかしく苦しく愛情深く記されています。どうしようもない体の倦怠感や、顔が動かなくなることの恐怖や、口の中が痛くて物が食べられず、麻酔のうがいをしながら食べ物を生きるために必死で流し込んでいく様子、抗がん剤による精子の減少により、将来子供ができないことを知った時の悲しさ、骨髄移植のためのさらなる闘病、病気の進行に伴う記憶障害の恐怖や悲しさに最後の最後にお母さんの胸の中で息を引き取る様に、胸が締め付けられます。

 トッシー君は、決して親御さんの言うことを、ハイハイと聞くようなタイプの青年ではなかったようだけれども、たくさんの同級生や友達や恋人が彼を携帯メールや、お見舞いで励まします。(今の時代に、携帯メールはとても大切な闘病のためのアイテムになっています)。

 彼は結局なくなってしまいましたが、彼のお葬式での悼辞も含めて、彼がいかにたくさんの仲間に愛されてきたが偲ばれ、うらやましくも思います。人の死は、時に運命のように避けられずにやってくることもあるでしょうし、彼の死もたくさんの若くしてなくなってしまった死の一つではあるのですが、だからといって、全くもって、ただの当り前の死ではなくて、人一人が生きていくことの意味や、家族や仲間や現在の医療の意味等を、深く考えさせられる本だと思います。

 この本は一度、倒産した出版社(新風舎)のどさくさにまぎれて消えかけていた本でした。復活された関係者の尽力に敬意を表します。

 

 

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